【再掲】携帯電話の2台持ちで携帯電話の料金をおさえよう!~キャリア×格安SIM~
※この記事は2018年2月時点で作成されたものです※
今日は、今や生活する上での必需品となった携帯電話の利用代金について書いていきたいと思います。
月々の電話代金について
今、携帯電話の代金としてどのくらい支払っていますか?
三大キャリアでスマートフォンを利用の方は、月に7,000円~10,000円は使っているのではないでしょうか。
月に7,000円の出費でも、一年間で考えると84,000円です。
これが、格安SIMにすると半分以下に抑えることができます(私は、現在はNTTドコモとIIJmioの2台持ちをしています)。
格安SIMとは
そもそも、格安SIMとは何でしょうか。
Wikipediaによると、こう書かれています。
仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、英語: Mobile Virtual Network Operator, MVNO)とは、無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランドで携帯電話やPHSなどの移動体通信サービスを行う事業者のことである。通信サービスの提供には移動体通信事業者(MNO)の卸売をうけたり、仮想移動体サービス提供者(MVNE)の機能を利用したりする。
なお、総務省による定義では、「MNOの提供する移動通信サービスを利用して、又はMNOと接続して、移動通信サービスを提供する電気通信事業者であって、当該移動通信サービスに係る無線局(基地局)を自ら開設しておらず、かつ、運用をしていない者」である。
これじゃ、よく分かりませんね。
簡単に言うと、NTTドコモやAU、SOFTBANKのように、自分たちで無線設備等を開設し、運用しているのがMNOです。
そして、IIJmioやmineoのように、自分たちでは無線設備等を開設せず、上記の三大キャリアから回線を借りて通信サービスを提供しているのが、いわゆる『格安SIM』になります。
ランニングコストの比較(NTTドコモとIIJmio)
では、実際にどのくらいのランニングコストがかかるのか、比較していきたいと思います。
ここで比較するのは、私が以前使っていたNTTドコモ、そして現在使っているIIJmioです。
NTTドコモの場合
2018年2月13日現在の、私の使用状況を元に算出していきます。
・機種変更⇒Xperia XZ1
・カケホーダイ(スマホ、制限なし):2,700円
・データMパック(標準)(5GB):5,000円
・spモード:300円
・機種代金(24か月分割の場合):3,591円
・月々サポート:-2,295円
・ずっとドコモ割:-800円
・合計:9,072円
月に約9,000円として、24か月(2年)で考えると、216,000円もかかります。
ちなみに、同様の条件でiPhoneX(256GB)にすると、月に11,367円です。
月に約11,000円として、24か月(2年)で考えると、264,000円もかかります。
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IIJmioの場合
基本となるSIM代
こちらも、2018年2月13日現在の、私の使用状況を元に算出していきます。
・機種変更⇒なし(後述)
・音声通話付きSIM:700円
・ライトスタートプラン(6GB):1,520円
・合計:2,220円
月に2,220円で、24か月(2年)で考えると、53,280円です。
ただし、この金額には、NTTドコモの時には含まれていないものがあります。
そう、機種代とカケホーダイ代です。
機種代
IIJmioを契約する際には、もちろん機種変更をすることも出来るのですが、iPhoneやXperiaといった人気の機種を選ぶことはできません。
しかし、現在使っているのがNTTドコモやAUの機種である場合は、今使っている機種をそのまま使うことができる場合があります。
また、SIMフリーの端末を新規に購入して使うことも出来ますので、好きな機種を使うことも出来ます。
SIMフリー端末を使うメリットとしては、NTTドコモ等のキャリア端末にプリインストールされているアプリが入っていないことが挙げられます。
逆に、デメリットとしては、キャリアが提供しているケータイ補償サービス等が受けられないことが挙げられますが、iPhoneを使用する場合はApple Careに加入することで、この問題はクリアすることができます。
AppleのSIMフリー端末はApple Storeに行けば手に入りますし、android系のSIMフリーの端末は、エクスパンシス( http://www.expansys.jp/ )を利用すれば購入することが出来ます。
2018年2月13日現在、Xperia XZ1の価格は53,775円、最も高価なiPhoneX(256GB)の価格が129,000円となっています。
カケホーダイ代
IIJmioでは、ドコモのような『無制限のカケホーダイ』はありません。
しかし、時間の制限があるカケホーダイならば2つのプランがあります。
高額な方では10分間のカケホーダイがついており、10分を超過すると30秒につき10円が加算される仕組みとなっています。
830円のプランを契約すると、24か月(2年)で19,920円です。
IIJmioでかかる総費用
それでは、2年間のランニングコストを計算します。
基本となるSIM代に、機種代とカケホーダイ代を足してみましょう。
Xperia XZ1の場合だと、このようになります。
SIM代:53,280円
機種代:53,775円
カケホーダイ代:19,920円
合計:126,975円
NTTドコモとの差額:216,000円-126,975円=89,025円
iPhoneXの場合ですと、こうなります。
SIM代:53,280円
機種代:129,000円
カケホーダイ代:19,920円
合計:202,200円
NTTドコモとの差額:264,000円-202,200円=61,800円
いずれの場合でも、かなりの節約になりますね。
また、この計算では2年ごとに機種変更をするようにしていますから、一台のスマートフォンを長く使う方はランニングコストをもっと下げることができます。
2台持ちをする場合
私の場合、仕事の都合で10分以上の長電話をすることもあるので、NTTドコモのガラケーとIIJmioの格安SIMを挿したXperiaの2台持ちをしています。
この場合ですと、ランニングコストは以下のようになります。
NTTドコモ(カケホーダイ):2,200円
IIJmio(SNS機能付データSIM 6GB):1,660円
合計:3,860円
ランニングコストのみで考えれば、月に3,860円となり、24か月(2年)で92,640円になります。
ガラケーは中古で10,000円くらいで購入、Xperiaも80,000円くらいで購入していますので、やはり端末代金を入れてもNTTドコモでスマートフォンを購入・利用し続けるよりは安くなります。
格安SIMを使う場合のメリットとデメリット
これから、格安SIMを使った場合のメリットとデメリットを述べます。
メリット
ランニングコストを抑えられる
まずは、これに尽きると思います。
データ通信もそんなに使わないし、電話だって殆どかけない(受信専門にする)という人ならば、上記の試算よりももっとランニングコストは抑えられます。
月々の差額は微々たるものだとしても、何年、何十年と使っていくのであれば、その差額は多大なものとなります。
契約の縛りがない
大手キャリアには、『2年縛り』と呼ばれる契約の縛りがあります。
2年縛りとは、一般的には「2年間ウチの会社で契約をするならば、通信料金や端末代金を割り引く」というような条件のことを指します。
この縛りがあることで、契約更新月と言われる特定の期間を除いて、解約の際には違約金として約10,000円の支払いをしなければなりません。
格安SIMでは、このような縛りはありませんので、もし他に気になる会社が出てきた場合には、契約期間を気にせずに会社を切り替えることが出来ます(新規で申し込むと事務手数料がかかりますので、頻繁に会社を切り替えると格安SIMを使う意味がなくなってしまいます)。
デメリット
端末を自分で用意しなければならない
先ほども述べたとおり、NTTドコモからIIJmioに乗り換えるような場合には、今まで使っていた端末をそのまま使うことが出来るので、新しく端末を用意する必要はありません(IIJmioでは、NTTドコモとAUの回線を借りて事業をおこなっているので、この二社の端末であれば引き続き使用することができます)。
しかし、端末を新しく購入するような場合は、機種によっては購入手段が限られていますので、ある程度自分で調べられるような人でなければ手間取るかもしれません。
また、携帯電話が故障した際のサポートについても注意が必要です。
iPhoneであればApple Careが使えますし、国内で販売している端末であればサポートを受けられる場合もあるでしょうが、私のように海外のサイトで購入した端末などは補償を受けるのは難しいと思います。
キャリアメールが使えなくなる
私がNTTドコモをガラケーオンリーで運用すると決めたときに、一番ネックに感じたのがこれでした。
キャリアメールというのは、NTTドコモであれば『@docomo.ne.jp』のドメインのメールのことです。
最近ではLINEやGmailを使う人も多くなったのでそれほど不便も感じなくなりましたが、私が格安SIMに変えようとした2015年当時は「LINEは情報が抜かれるから使いたくない」というワケの分からない理由でLINEを使いたがらない人もいました。
キャリアメールでも、ちゃんと受信設定をしていればGmailを受信できるのですが、迷惑メール対策としてキャリアメール以外のメールを受信しないような設定にしている場合は、メールでのやり取りが出来なくなってしまいます。
そのため、「キャリアメールを切り捨てる」という選択はなかなかしづらいものだったのですが、「そもそもLINEやGmailを受信できないような人たちとは頻繁に連絡を取り合っているわけでもないし、本当に必要な時には電話してくるだろう。」と考えるようになり、NTTドコモのキャリアメールを諦めることに成功しました。
カケホーダイが限定的
IIJmioにもカケホーダイはあるのですが、無料で通話できる時間は限られており、NTTドコモのような時間無制限のカケホーダイはありません。
今はLINEなどの無料通話アプリもあるため、友人同士で会話する際にはカケホーダイがなくても困りませんが、仕事で使うといった場合には少々不安が残ります。
混雑する時間帯では繋がりにくい?
通信会社によっては、時間帯によってはネットに繋がりにくくなったりもするそうで、通信速度を検証したサイトも多数存在します。
田舎に住んでいる私の使用環境でいえば、通信回線が混雑して通信速度が遅くなるといったことは今まで感じたことはありません。
携帯電話2台持ちのメリットとデメリット
次に、携帯電話を2台持ちした場合のメリットとデメリットを述べます。
メリット
カケホーダイが使える
NTTドコモのガラケーのカケホーダイは、月2,200円の支払いでほぼ制限なく通話することが出来ます。
IIJmioのカケホーダイの場合に起こり得る「いつの間にか無料通話時間を過ぎていた!」ということがないので、長電話でも安心して通話できます。
音信不通状態を回避できる
スマートフォンで色んなアプリを起動させていると、みるみるうちにバッテリーがなくなっていきますよね。
特に、マシンパワーを使うゲームなどをしていると、夜までバッテリーがもたないこともあります。
2台持ちをしていれば、最悪、スマートフォンのバッテリーがなくなった場合でも、ガラケーで連絡を取ることが可能です(まあ、モバイルバッテリーを持ち歩けばスマートフォンの1台持ちでもバッテリー切れのリスクは軽減できますが)。
キャリアで貯めたポイントが無駄にならない
ナンバーポータビリティを使ってNTTドコモからIIJmioに移ってしまうと、それまでNTTドコモで貯めたポイントなどはなくなってしまいますし、長期利用者に対する割引なども使えなくなってしまいますが、ガラケーだけでも回線を残しておくことで、これらのサービスを継続して利用することができます。
デメリット
持ち歩くのが面倒
外出するときなどは、当然ながら2台持ち運ばなければなりません。
バッグなどを持ち歩く人は良いのですが、手ぶらで外出したい人にとっては、夏場の薄着の時は特に携帯電話の収納場所に苦労します。
また、人によっては会社から貸与される携帯電話を持ち歩くこともあるでしょうから、そういう人は携帯電話を3台持つことになってしまい、とても不便に感じられるでしょう。
充電が面倒
殆どの人は、スマートフォンは一日に1回は充電しているでしょう。
ガラケーは、通話をしなければ1週間はバッテリーがもつので、ずっと使わないでいると充電を忘れてしまうこともあります。
2台持ちを始めた当初に比べて電話を使用する機会が格段に減った今では、ちょくちょくガラケーの充電が切れたままの状態で過ごしていたことがあります。
少々変な目で見られることも?
大手キャリアをずっと使い続けることに何の疑問も持たない人(格安SIMなどに興味がない人)の前で電話をかけると、必ずと言っていいほど「あなた、若いのに未だにガラケーなの?」と言われます。
そういう人に対しては携帯電話を2台持ちしている理由を説明するのですが、最初は「電話代がそんなに安くなるんだ!」と目を輝かせながら話を聞いても、最後には「めんどくさそうだから、いいや。」となるのがオチです。
最後に
少しは格安SIMについて興味を持てたでしょうか?
格安SIMにはメリットもデメリットもあります。
このサイトを見ていらっしゃる方は節約することに興味がある方でしょうから、「支出を減らして可処分所得を増やしたい。」という目的を達成するためには、格安SIMを利用するメリットの方が大きいのではないのでしょうか。
興味が出たならば、是非いろいろと自分で調べてください(私にとっても、自分の電話料金などを見直す良いキッカケになりました)。
ご拝読ありがとうございました。